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カビの生えない家の条件 カビと湿度の不都合な真実

カビの生えない家の条件 カビと湿度の不都合な真実

カビが生えている家に住むのはもうイヤ!

そう思われている方も多いはずです。そんな厄介なカビを攻略するカギになるのが湿度です。家の中の湿度をコントロールし、厄介なカビとおさらばする方法をお伝えします。

※WELLNESTHOME創業者の早田が夏場と冬場の結露やエアコンについて解説している動画はこちら

カビをカビキラーで退治しても、壁の中のカビは退治できない

皆さんは、カビが好きですか?

よほどのマニアックな人でない限り、カビを好きな人などいないでしょう。大抵の人は、カビを厄介扱いしているでしょうね。それでは、カビを退治するにはどんな方法があるでしょうか。

皆さんがご自宅でよく使われているカビキラー。

これらの防カビ剤に含まれている次亜塩素酸ナトリウムには、カビの組織を破壊するだけの力があります。壁にシュッと吹きかけて放置しておけば、たちまちカビは分解されていくでしょう。

皆さん、これでカビが除去されたと思って安心していないでしょうか?

実は、皆さんが退治しているカビは、家の中全体のカビのほんの一部に過ぎないのです。

カビは、皆さんの目に見えない壁の中にも生えます。そういった目に見えないカビは、家の骨格ともいえる木材を腐らせ、気付いたときには皆さんが住むことができないくらいボロボロの状態になっているのです。

カビは、家をボロボロにするだけでなく、私たちの身体を蝕む厄介者でもあるのです。

そんな厄介なカビを退治するならば、まずはカビが生える理由をしっかりと理解しておかなければなりません。

カビが生える4つの条件

そもそも、カビはなぜ生えるのでしょうか?高温多湿な日本において、カビが生えやすいことは直感的に理解できるでしょう。

もう少し噛み砕いてみると、カビは以下の4つの条件を満たしたときに生えやすくなるのです。

  1. 温度
  2. 栄養
  3. 酸素
  4. 水分

これら4つの条件について、詳しく説明してきましょう。

カビが生える条件①:温度

カビが快適に過ごせる温度って、何℃だと思いますか?

カビは大腸菌や乳酸菌のような菌類に属する微生物です。菌類には、それぞれ快適に過ごせる温度というものがあり、大きく以下のように分類されます。

  • 好冷菌0~20℃
  • 中温菌20~45℃
  • 好熱菌45~60℃
  • 高度好熱菌60~80℃
  • 超高好熱菌90~100℃

上記の分類の中で、カビは1の高冷菌、2中温菌に所属する菌類が多い微生物です。ですから、カビは気温0℃〜45℃くらいの環境で生えやすくなります。

60℃以上の高温で加熱すると多くのカビは死滅するため、洗濯乾燥機などの乾燥温度が60℃となっています。ただし、カビによっては120℃以上で長時間過熱しないと死滅しないカビも存在します。そのため、皆さんが普段使われている洗濯乾燥機だけでは、カビを必ず死滅させられるわけではないことに注意が必要です。だからといって、皆さんの家を120℃以上の灼熱地獄にすることなどできるでしょうか?

そのように考えますと、温度のコントロールによってカビを死滅させることは難しいですね。

カビが生える条件②:栄養

カビも生物ですので、栄養がないと生きていくことが出来ません。ただし、カビは皆さんの家の中のありとあらゆる物質を養分として利用することが出来ます。ブドウ糖や果糖などの糖類や、ショ糖や麦芽糖などの二糖類、オリゴ糖などはもちろんのこと、でんぷんやセルロースなどの多糖類まで、分解酵素を細胞外に分泌することで加水分解して吸収することが出来ます。

例えば、家の中に舞っているホコリも、カビにとっては大好物の栄養源です。ホコリなど家のいたるところに舞っています。

つまり、カビは住宅内部のあらゆる物質を分解して栄養とすることが出来るため、栄養を断つということはほぼ不可能に近いと考えられます。

後述しますが、カビにとって木は大好物の栄養源です。カビを放置しておけば、見る見るうちに木を腐らせてしまい、家の寿命はあっという間に縮まります。

カビが生える条件③:酸素

カビは酸素を必要とする好気性微生物のため、酸素がないと活動ができません。極端な話、家の中を宇宙空間のような真空状態にすれば、カビは活動できなくなるのです。しかし、家の中を真空状態にすることなど、現実的にできるでしょうか?われわれ人間も、酸素がなければ生きていくことはできません。

しかも、真空などの無酸素においてもカビ胞子は死滅するわけではないので、酸素の存在する状況に戻すとたちまち増殖してしまいます。

以上のことから、住宅内部で酸素をゼロにするというカビ対策は不可能です。

カビが生える条件④:水分

カビも微生物の一種であり、生命体ですので生きるために水が必要です。水が全く存在しない環境ではカビは生存することが出来ません。実際に、カビは周辺の湿度が減少すると不活性化し、増殖を停止することが分かっています。やはり水分はカビの増殖に必要な4大要素の1つと言えるようです。

水分を定量的に表す指標として水分活性(以下Aw:Water Activity)という指標があります。(Aw×100は相対湿度と近似しているため、空気中の湿度=Awと考えることもできます。)カビの種類によって水分活性は若干異なりますが、目安として相対湿度が60%を超えてくるとカビは増殖しやすくなります。

ちなみに、カビが生えやすい環境においては、こんな菌も生えやすくなります。

(ナミダダケの画像は、こちらのブログから引用させていただきました)

これはナミダダケと呼ばれる菌でして、木材をものすごいスピードで腐らせる恐ろしい菌です。1970年代に北海道で建てられた家で、実際にナミダダケが繁殖して床や基礎が抜け落ちたという事件が発生しました。

たかがカビと侮ってはいけません。皆さんの家でカビが生えるということは、家の生死にも関わりかねない危険なことなのです。

カビを生えさせないためには、湿度をコントロールするしかない

さて、ここまでカビが家に生える4つの条件について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?

これを理解した上で、カビを生えさせないようにするには、どうしたらよいのでしょうか?カビを完全に死滅させるには、室温を120℃まで上げなければなりません。それは現実的な対策といえるでしょうか?カビが育つのに必要な栄養や酸素を室内から除去することも不可能でしょう。

先ほど挙げた4つの条件の中で、私たちがコントロールできる唯一のものといえば、湿度です。家の中でカビが生えないようにするためには、相対湿度を60%以下に保つことが一番現実的と言えます。とはいえ、高温多湿の日本において、家の中でカビを生えさせないことが、果たして可能なのでしょうか?

真っ先に思いつく対策としては、エアコンや除湿機を使って家の中を除湿することです。これは非常に懸命な判断です。もし皆さんが家の中を除湿したいならば、エアコンを使用することをおすすめします。なぜならば、エアコンの方が除湿機よりも圧倒的に除湿性能に優れるからです。

エアコンと除湿機で除湿性能を比較してみましょう。

装置名

除湿量(g/h)

消費電力(W)

除湿量/消費電力(g/W)

除湿機(コンプレッサー式)

416

290

1.43

除湿機(デシカント式)

145

285

0.51

除湿機(ハイブリッド式)

383

535

0.71

エアコン(ドライ運転)

1296

450

2.88

引用:『ホントは安いエコハウス』(松尾和也著、日経BP社)より

除湿機のタイプには、大きく分けてコンプレッサー式、デシカント式、ハイブリッド式の3種類があります。(詳細は、室内を除湿して湿度を快適に維持する家づくり3つの条件の記事をご覧ください)

上記の表を見ていただけると分かりますが、どのタイプの除湿機よりもエアコンの方が圧倒的に除湿性能が高いのです。

では、エアコンさえ使えば、家の中のカビ問題は解決できるのでしょうか?決してそんなことはありませんよね?皆さんのご自宅でも、エアコンを普通に使われていると思いますが、カビは生えているはずです。

なぜ家にカビが生えるかというと、家そのものが湿度をうまくコントロールできてないからです。

気密性という言葉をご存知でしょうか?気密性とは、家がどれだけ隙間なく作られているを表します。「気密性が高すぎると息苦しくなる」と言う方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。気密性が低いということは、家が隙間だらけということです。外の湿った空気は、隙間を通って家の中に侵入してくるのです。

https://wellnesthome.jp/661/

日本の多くの住宅では、工場で生産したパネルを使い、プラモデルを組み立てるように家を建てています。そのような家では、残念ながら気密性を十分に確保することはできません。家の高い気密性は、施工現場における職人さんたちの精密な手作業一つひとつがあって初めて成り立つものです。

WELLNEST HOMEでは、高い熟練度をもつ職人が、0.01ミリの隙間もないように材料を組み合わせたり、隙間を埋めるテープを指紋が無くなるくらいこすったりと、1つひとつの作業にこだわりを持って行うことで、初めて業界の中でも最高水準の気密性を実現しているのです。 また、セルロースファイバーという調湿性能も兼ね備えた天然の断熱材を採用したり、ルナファーザーという天然の壁紙材を使用したりと、建築材料自体が天然の除湿機として機能しています。

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カビとはそもそも何か?カビ対策はカビを知ることから!

みなさんはカビについてどれだけ知っていますか?敵を知り己を知れば百戦危うからず、まずはカビとはどんな生物なのかを考えてみたいと思います。

「菌類」の中でも単細胞あるいは「菌糸」という糸状の細胞体で出来ているものがカビといわれています。この糸状の細胞体で取りついた物質から水分や栄養素を取得して生きています。大きさは2~10ミクロンと肉眼では見えません。カビは単体では生きられず、何かに取りつくことで生きています。

地球上の微生物の三分の一はカビであり、三万種類以上も存在するとされています。五億年以上もの太古から地球上のありとあらゆるところに存在しており、北極や南極などにも存在が確認されています。

私たちはカビに囲まれて生活しているといっても過言ではありません。食品や木材をはじめ、ガラスやプラスチック、アルミにもカビは取りつきます。カビに取りつかれた物質は、劣化、変色、毒物の生成などを行うことがあります。カビが最も快適な環境は「気温20~30度」「湿度80%以上」、この条件がカビは大好きです。つまり高温多湿で水蒸気の多い日本は世界有数の「カビ天国」といえます。

家に生えやすいカビを5種類ご紹介

地球上には、数万種類にも及ぶカビが存在します。その中でも、日本の家で発生する代表的なカビを五種類紹介します。

家に生えやすいカビ①:クラドスポリウム(クロカビ)

クロカビ

家のいたる所に存在している、黒色のカビです。低温、乾燥にも比較的強く、気管支喘息などのアレルギー症状や呼吸器疾患の原因物質の1つとされています。

家に生えやすいカビ②:ペニシリウム(アオカビ)

ブルーチーズに寄生している青色のカビです。有名な抗生物質のペニシリンはこのカビから発見された薬です。「マイコトキシン」という強いカビ毒を生成する種類も確認されています。気管支喘息などのアレルギー症状や呼吸器疾患の原因物質の1つとされています。

家に生えやすいカビ③:アスペルギルス(コウジカビ)

家の中だけでなく、自然界にも広く分布するカビです。酵素力が強く昔から醤油や味噌、焼酎などの生成に活用されています。気管支喘息などのアレルギー症状や呼吸器疾患の原因物質の1つとされています。

家に生えやすいカビ④:アルテルナリア(ススカビ)

ススカビ

ユニットバスやトイレ、キッチン、結露した窓や壁、エアコン内部など、湿気の多い場所で増殖するカビです。スス状に黒く広く繁殖して壁を覆っていきます。胞子が比較的大きく軽いので空気中に散りやすく、アレルギー性鼻炎の要因となります。

家に生えやすいカビ⑤:トリコスポロン

ユニットバスやトイレ、キッチン、結露した窓や壁、エアコン内部など、湿気の多い場所で増殖するカビです。20℃以上の高温と高湿度(Aw0.9)を好むため、6月から10月にかけて繁殖しやすい傾向があります。胞子が肺に到達すると、夏型過敏性肺炎を引き起こすことがあります。

上記のようなカビは何にでも取りつきます。植物の様に光合成をしてエネルギーを取得できませんので、何かに取りついて酵素のちからで取りついた物質を分解し、そこからエネルギーを吸収して生きています。

カビの分解機能がなかったら地球上はゴミであふれかえっていたかもしれません。カビは地球をきれいにする掃除人でもあります。ちなみにカビが取りついて分解するときに、人間に有害な分解を「腐敗」、反対に有益な分解を「発酵」と呼んでいます。

カビが生えやすい家の4大スポット

先ほどお伝えした通り、カビは高温多湿な環境を好みます。そういう観点で見ると、家の中でもカビが発生しやすい絶好のスポットが分かってきます。それが以下の4箇所です。

  1. 浴室・キッチン・トイレなどの水回り
  2. 押入れやクローゼットなどの収納部
  3. 冷蔵庫やタンスなど大きい家電・家具の裏側
  4. 結露の発生しやすい北側の部屋や窓際

カビが生えやすい家のスポット①:浴室・キッチン・トイレなどの水回り

浴室

カビが生えやすい場所ということで、皆さんがいちばんイメージしやすいのが、浴室、キッチン、トイレなどの水回りでしょう。湿気が多く、カビが好みやすい環境です。皆さんも、浴室にカビキラーのような防カビ剤を使用したことが、一度はあるはずです。

カビが生えやすい家のスポット②:押入れやクローゼットなどの収納部

クローゼット

風通しが悪く、湿気がこもりやすいのが、押入れやクローゼットなどの収納部。夏に押入れを開けると、モワッとした空気を感じることがありませんか?

また、普段から掃除を怠っていると、ほこりも溜まりやすいですよね?ほこりはカビにとっては絶好の栄養源ですから、クローゼットの中はカビが繁殖しやすい環境になりやすいです。

カビが生えやすい家のスポット③:冷蔵庫やタンスなど大きい家電・家具の裏側

冷蔵庫やタンスのような大きい家具の裏側をこまめに掃除する人って、少なくありませんか?家具の裏側は空気がこもりやすいですし、こまめに掃除をしなければほこりも溜まってしまい、カビが生えやすくなります。年に1〜2回の大掃除のときに家具をどかしてみると、壁にビッシリとカビが生えていて興ざめしたという経験もないでしょうか?

カビが生えやすい家のスポット④:結露の発生しやすい北側の部屋や断熱性の低い窓

冬になると、暖房を入れているリビングは暖かいのに、北側の部屋が寒く感じることが多いですよね?実は、寒い北側の部屋は結露が発生しやすいのです。

結露が発生するメカニズムは、「室内を除湿して湿度を快適に維持する家づくり3つの条件」の記事で詳しく解説していますので、興味があればご覧になってください。

また、アルミサッシや単板ガラスのように、断熱性能の著しく低い窓も結露が発生しやすいポイントです。冬の朝に、窓ガラスにビッシリと水滴がついている様子を見たことがある方も多いはずです。

このような結露は、カビ発生の最たる要因です。窓ガラスのような目に見える場所ならばまだましです。厄介なことに、結露は壁の中のような目に見えない場所にも生えます。(このような結露を「壁体内結露」といいます)

壁体内結露を放置しておけば、カビが生え放題の状態になり、ゆくゆくは健康被害の問題や家の劣化につながりかねません。

結露の発生メカニズム、壁体内結露の詳細などは、「「結露」は欠陥住宅?【結露対策に有効な3つの方法】」で詳しく解説しています。

https://wellnesthome.jp/2077/

カビがもたらす最大の敵、シックハウス症候群

家の中で過度な温度差がある場合に必ず発生するのが「結露」です。窓ガラスやサッシ枠に、ビッシリとついた結露をふき取ることから一日が始まるのが、日本の冬景色とも言えます。

結露する窓の結露対策についてはコチラの記事をお読みください

結露が発生するところは湿気がたっぷり存在するため、瞬く間にカビが発生します。そしてそのカビを食べるダニが発生し、カビとダニによる「シックハウス症候群」が引き起こされます。

「シックハウス症候群」とは、住宅が原因と考えられる様々な健康被害の総称です。主な原因は塗料や接着剤などから揮発した有害な有機化合物( VOC:常温で化学変化を起こし分子構造を変え気体となる物質 )であるとされています。

シックハウス症候群を防止するため、国は原因物質とされるホルムアルデヒドやトルエンなどの濃度指針値を定め、2003年のシックハウス対策法でホルムアルデヒド拡散量に制限をかけました。

しかし、このシックハウス対策法施工後もシックハウスの症状を訴える患者は存在しています。ホルムアルデヒドなどのシックハウスの原因とされている揮発性化学物質は、新築後およそ 2 年でほとんどが揮発します。それにもかかわらず、新築後 2 年以上経った住宅でも、シックハウスで苦しみ続けているのが現状です。この原因は何なのでしょうか?その答えは結露がもたらすカビとダニにあります。

家の中での様々なアレルギー症状の大きな要因は、室内の天井や壁に生えているカビとそれを餌にするダニなどの「ハウスダスト」です。押入れの奥であったりとか、タンスの裏であったり、壁の中であったりと、カビは目に見えなくても身の回りに無数に存在しています。

厳密に言えば、シックハウスの原因になるのはダニそのものではなく、ダニの糞や死骸です。ダニの糞や死骸が原因となり、人体においてあらゆるアレルギー症状を引き起こすのです。

引用:日革研究所

日本の梅雨や夏のような高温多湿な気候環境では、普通の生活をしながらカビの増殖を抑えることはとても難しいことなのです。最近では、カビの菌糸から出る酵素が化学変化を起こし人体に有害な揮発性化学物質( VOC )が出ていることが確認されています。建材を自然素材にして接着剤などを減らしても、カビが生えるような環境にしてしまう限り、シックハウスは防げないのです。

https://wellnesthome.jp/215/

カビの生えやすい家は地震にも弱い

地震で倒壊した家

カビの生えやすい家は、地震にも弱いということをご存知ですか?

皆さんの住んでいる家がどれだけ耐震性に優れた家と言われていても、カビが生えてしまっては、いざ地震が来たときに皆さんの命を保証してくれるかどうか分かりません。

それでは、なぜカビの生えやすい家が地震に弱いのかを説明していきましょう。

カビは、普段皆さんが目にすることのない壁の中にも生えます。

そして、カビの生えやすい箇所では、木材を腐らせる木材腐朽菌が発生しやすくなります。木材腐朽菌とは、木材を腐らせる力をもつ菌のことでキノコの仲間でもあります。皆さんは、「ナミダダケ事件」をご存知でしょうか?ナミダダケ事件とは、1970年代に北海道で建てられた家においてナミダダケが大量発生し、土台となる基礎や床が抜け落ちたという、住宅業界の一大事件です。ナミダダケが大量発生した原因は、断熱材として使われていたグラスウールに結露ができたからです。

ちなみに、ナミダダケはこんな風に発生しました。

画像の引用元は、こちらのブログからになります。

ナミダダケは、木材腐朽菌の中でも木材を腐らせる力が最強レベルです。

このような木材腐朽菌が発生しやすい条件としては、気温・栄養・酸素・水分という4つの条件を満たすことです。これって、どこかで聞き覚えがありませんか?

そうですね。カビが生えやすい条件とまったく同じです。

つまり、カビが生えやすい環境下においては、木材腐朽菌も繁殖しやすいのです。

いくら耐震性に優れた家であっても、土台が腐った家に地震が来たとして、只で済むと思いますでしょうか?

https://wellnesthome.jp/242/

カビ危険度チェックリスト!あなたの家はどれくらいカビが生えやすい?

皆さんの家をカビの脅威から守るためには、カビを生えさせない、家の中に湿気を入れないことが大事になってきます。だからこそ、皆さんの家自体がカビに強いかどうかが大事になってきます。

それでは、皆さんがいま住まれている家において、カビの危険度はどれくらいだと思いますか?簡易的ではありますが、下記の通りチェックリストを作ってみました。チェックマークが多くつくほど、皆さんの家はカビの危険度が高いことになります。

カビ危険度のチェックポイント①:朝起きたときに窓ガラスがうっすらと結露している

冬の朝起きて窓ガラスの方に目を向けてみると、ガラスに水滴がビッシリと付いている。

これって誰もが目にしていることではないでしょうか? 家の中でもっとも熱が逃げやすい箇所といえば、開口部である窓です。もし皆さんの家の窓の断熱性が充分に確保されていなければ、こういった結露が起きやすくなります。

先ほども申し上げた通り、本当に恐ろしいのは窓ガラスに付いた結露ではなく、壁の中にできる結露です。壁の中にできた結露が、長い目でみれば木を腐らせ、家の耐久性を著しく損なうことになるのです。

カビ危険度のチェックポイント②:お風呂掃除をちょっとでもサボると床・壁にカビが生える

相対湿度が60%を超えると、カビは生えやすくなります。

お風呂掃除をまったくやらない方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。

しかし、お風呂掃除をこまめにやっているにもかかわらずカビができてしまう場合には要注意です。カビは水分が大好物であることはご存知の通りです。もしお風呂掃除をちょっとでもサボっただけで浴室にカビが生えるということは、皆さんの家には調湿性能がじゅうぶんに備わっていないということが言えます。

カビ危険度のチェックポイント③:押入れ(またはクローゼット)を開けると変な匂いがする

押入れの中を開けてみると、少し変な匂いがしませんか?もし押入れの中の匂いが違うなと感じるならば、カビが生えている証拠です。押入れの中は、ただでさえ通気性が悪く、湿気やホコリがたまりやすい環境です。

カビ危険度のチェックポイント④:大きな家具を壁にぴったりとくっつけている

冷蔵庫や洗濯機のような大きな家具を、壁にビッシリとつけていないでしょうか?先ほども申し上げた通りですが、そのような状態ですと、湿気やホコリがその場に滞留しやすくなるので、カビが生えやすくなります。

カビ危険度のチェックポイント⑤:ドアや窓を締め切っているはずなのに、家の中に虫が入ってくる

夜中の寝ている最中、耳のすぐ脇を虫がブンブンと飛んでいて、鬱陶しさを感じた方も多いのではないでしょうか?窓を開けっ放しにしていれば、虫は間違いなく入ってきます。ですが、ドアも窓も締め切った状態の家の中に、たまに大きな虫が入ってきたことはないでしょうか。「なぜ?」と不思議に思いませんか?

もし皆さんにそのようなご経験がある場合には、それは家の気密性が低いからです。気密性が低いということは、家の外と中の間に隙間が空いているということです。気密性の低い家は、虫が入ってくるばかりでなく、カビのリスクに常にさらされているのです。なぜならば、そういった隙間をぬって、外の暖かくて湿った空気が家の中に入ってくるからです。

気密性の指標には、C値という数値があります。C値とは、家の中の隙間を延床面積で割ったものであり、㎠/㎡の単位で表されるものです。C値は大きい方が良いですか?それとも、小さい方が良いでしょうか?

そうですね。C値は小さい方が良いですよね。C値が小さいほど、家の隙間が小さく、気密性が高いからです。

話をまとめますが、もし窓もドアも締め切りの状態なのに家の中に虫が入ってくるならば、皆さんの家はカビのリスクにさらされていることになります。

https://wellnesthome.jp/661/

カビ危険度のチェックポイント⑥:冬の浴室や脱衣場で凍えるような寒さを感じる

寒いからという理由で、冬になるとお風呂に入るのが億劫になったりしませんか?もし皆さんがそのように思われているならば、それは家がカビのリスクにさらされている証拠かもしれませんね。

リビングや寝室にエアコンをつけられている方は多いと思います。しかし、浴室や脱衣場にエアコンをつけられている方はいないでしょう。日の当たりづらい北側の部屋も、寒くなりがちです。浴室や脱衣場、北側の部屋のように、気温の比較的低い場所に湿った空気が流れてくることで、結露が発生するのです。

カビを防カビ剤で退治するデメリット!そのカビ対策に異論あり!

カビキラーなどでカビを退治するのは有効なカビ対応です。しかしカビに対して強力な殺傷能力や増殖予防効果を発揮する防カビ薬剤は、人体に無害であることはまず考えられない為、使用に当たってはMSDS(化学物質等安全性データシート)を詳しく読み、適切な使用方法とその後の洗浄処理などを行わなければなりません。

あくまでもカビが生えてしまった時の対処処理として留め、できる限りカビの生えない環境を整える予防処理を行うことが求められます。

後述しますが、ウェルネストホームでは、室内では防カビ剤などの化学的な対応は必要最小限度にとどめる為、予防対策として室温の均一による高湿度空間の排除や、結露を発生させないための高断熱建材など、カビの生えない湿度環境を一年中通して実現できるように企画・設計しております。

余談となりますが、防カビ剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムについて、一度MSDSをご覧になってください。じっくり読んでみると、かなり衝撃を受けますよ。次亜塩素酸ナトリウムに毒性があるだろうことは、容易に想像がつくはずです。では、その毒性を検証するために、どんな試験が行われているか分かりますか?多くのマウスやウサギたちを使った動物実験によって検証されているのです。このような動物実験は、何も次亜塩素酸ナトリウムに限ったことではないですよね?人間にとって毒性があるかどうかを検証するために、ウサギやラットの命を無駄に奪うような行為に、私はとても違和感を感じております。

カビの生えない家づくりのヒントは昔の日本家屋にあり

先ほどから、カビについて再三にわたって論じてきました。しかし、日本の家がカビに悩まされるようになったのは、ほんの最近の話です。

神社

皆さん、日本で一千年以上前に建設された神社・仏閣をイメージしてください。皆さんのご自宅の近くにも沢山あるでしょう。そういった建物が、カビだらけでボロボロになっている状態を見たことがあるでしょうか?恐らくは、そのようなことは無いはずです。

少し極端な例を出しましたが、昔の日本の建物において、カビが生えるようなことは、そもそもなかったのです。なぜだと思いますか?それは、以下の3つの理由あるからです。

  1. AD材(天然乾燥材)のように調湿効果の高い建材を使っていたから
  2. キッチンやトイレなどの水場は別の建物だったから
  3. 開放状態で外と中の気温差がなく結露が発生しないから

日本家屋がカビの生えない家だった理由①:AD材(天然乾燥材)のように調湿効果の高い建材を使っていたから

建築材料として使われる木材には、元々は空気中の湿気を吸ってくれる力があるのです。木材の中身を細かくのぞいてみると、「導管」と呼ばれる小さな隙間が無数に存在します。その導管の中に湿気が入り込むことによって、調湿効果を発揮するのです。

木材の導管

木は立ち木の状態において、木そのものの重量の1.5倍近くの水分を含んでいます。その水分を乾燥させて建築材料として使える状態にする必要があるのです。昔の日本家屋において使われていた木材は、AD材(AD=Air Dryの略)と言われるもので、木を自然乾燥させて木材として使える形にしていました。

しかし、今の日本の住宅では、同じ木材といってもKD材(KD=Kiln Dryの略)が主流です。KD材とは、木を乾燥機の中で短時間で強制乾燥させることで作る木材です。

KD材

KD材の何が問題かと言いますと、強制乾燥させる過程で、導管の表面を潰してしまうのです。強制乾燥によって、木材が火傷をした状態になります。こうなってしまうと、木材は本来もっているはずの調湿性能を発揮することができません。言ってみれば、今の日本の住宅に使われている木材は、木の形をした死んだ素材を使っているも同様です。

余談になりますが、日本の建築物において、調湿性能にもっとも優れた建物があるのですが、何だと思いますか?

答えは、「蔵」です。

蔵

あまりピンとこないでしょうか? それでは、なぜ蔵が調湿性能に優れているどうかを説明していきますね。

蔵を作っている壁は、調湿性能の非常に高い粘土でできています。粘土がなぜそこまで高い調湿性能を誇るかというと、表面積が非常に広く、粘土の表面に大量の水分を吸着することができるからです。粘土の成分はカオリナイトと呼ばれる物質ですが、カオリナイトたった1グラムだけで10〜20平方メートルの表面積をもちます。20平方メートルといえば、だいたい卓球台5台分くらいの広さになります。たったの1グラムですよ?そのような粘土を分厚く覆った蔵ですから、調湿性能がどれだけ高いかは容易く想像できるでしょう。蔵の中に入ったことのある方ならばご存知かもしれないですが、蒸し暑い夏場においても蔵のなかは冷んやりと快適ですよね。農家さんは、今でも蔵のなかに米や味噌を長期間にわたって保管していますが、カビなんていっさい生えません。

このように、昔の日本家屋においては、調湿性能の高い材料がふんだんに使われていたのです。

日本家屋がカビの生えない家だった理由②:キッチンやトイレなどの水場は別の建物だったから

キッチンやトイレ、浴室などの水場は、湿気がたまりやすくカビが生えやすい場所であることは、先ほど話した通りです。しかし、昔の日本家屋においては、これらが別の建物に設置されていました。ですから、家の中に湿気がたまる要因を取り除いていたわけですね。

日本家屋がカビの生えない家だった理由③:開放状態で外と中の気温差がなく結露が発生しないから

近年は地球温暖化の影響で、夏は異常とも言える高温多湿な環境となっています。とはいえ、日本が高温多湿な環境であることは、昔も変わりがありません。そこで、「夏をむねとすべし」という考え方から、風通しを良くして室内外を同じ温度・湿度になるよう設計されていました。

今の日本の住環境とは全く異なりますよね。今は「夏涼しく、冬は暖かく」ということで、中途半端な断熱対策を施すことによって、室内外の温度差が発生させてしまっています。

カビの生えない家の5つの条件

さて、家のカビ危険度チェックということで6つのチェック項目を用意してみましたが、いかがでしたでしょうか?もし当てはまる項目が多い場合には、皆さんの家はカビの危険にさらされており、家の耐久性や健康被害に影響を及ぼす可能性があります。別に脅しをかけているわけではないのであしからず。皆さんが、これから家のカビ対策をなされる場合の参考にしていただければ幸いだと思っています。

それでは、家の中にカビが生えないようにするための家づくりの本来あるべき姿とは、いったいどのようなものでしょうか?

カビの生えない家の条件①:気密性が高い

家の気密性が高く、家の中に外の湿った空気を入れないようにすることがいちばんの条件です。先ほど、気密性の指標としてC値の話をしました。

それでは、具体的にC値としていくつを目指せば良いのでしょうか?明確な回答はありませんが、WELLNEST HOMEにおいてはC値の平均値が全棟で0.2㎠/㎡となっております。0.2㎠/㎡という数値だけを言われても、あまりピンとこないかも知れませんね。もし延べ床面積が100平方メートルの家ならば、家全体でわずか消しゴム2個分の隙間しかないということになります。ちなみに、今の日本の住宅におけるC値は、8㎠/㎡くらいが普通です。C値が8㎠/㎡ということは、延べ床面積100平方メートルの住宅ならば約28cm四方の大きな穴がぽっかりと家に空いているのと同じ状態です。

C値説明

カビの生えない家の条件②:断熱性が高く家の中の温度差がない

家の気密性が確保されていることを前提に、次に挙げる条件としては断熱性があります。家を高気密・高断熱にすることによって、北側の部屋や浴室が極端に寒くなるということはなくなります。これは、結露の防止につながります。

気密性にはC値という指標があるように、断熱性にもU値(熱貫流率)という指標があります。U値とは、家の床や壁、屋根など(これらを総称して「外皮」という)からどれくらい熱が逃げやすいかを表した指標です。U値が大きければ大きいほど、家の断熱性が低く、熱が外に逃げやすいということになります。

熱貫流率(U値)は、外皮の部位ごと(窓・天井または屋根・壁・床)に計算しますが、これら部位ごとの熱損失を外皮全体の表面積で割ったものが、外皮平均熱貫流率(UA値)となります。熱貫流率の基準は、平成28年4月に施行された「建築物省エネ法」によって決められています。日本の地域によって満たすべき熱貫流率の基準は異なります。北海道のように寒い地域の方が、当然ながら求められる熱貫流率の基準は厳しくなります。

引用元:IBEC 建築省エネ機構

ちなみに、WELLNEST HOMEの住宅は、UA値の平均は0.26W/㎡・Kであり、寒冷地である北海道の基準を大きく上回る断熱性能となっております。WELLNEST HOMEにおいて、このような高い断熱性能を実現できる理由は、家の性能8つのチェックポイントをご覧になればご理解いただけると思います。

また、開口部である窓の断熱性を高めることも、家の断熱性を確保する上での要になります。せっかく壁や床の断熱を確保しても、窓が熱橋となってしまっては意味がありません。窓の中でもっとも断熱性が低い仕様の代表格が、単板ガラスのアルミサッシではないでしょうか。最近では、サッシの素材として樹脂を使用したアルミ・樹脂複合サッシも開発されていますが、結局はアルミの部分が熱橋となるので、そこから熱が漏れたり結露が発生したりします。

WELLNEST HOMEにおいては、トリプルガラスの樹脂サッシを標準としています。さらに、樹脂サッシの上から断熱材であるロックウールをかぶせることによって、断熱性能を高めています。

https://wellnesthome.jp/2077/

カビの生えない家の条件③:家の中の水蒸気を吸収・放出できる材料が使われている

さて、家の気密性を高め、外から湿った空気が入ってくるのを防いだとしても、問題は残ります。それは浴室やトイレ、キッチンなどの水回りのように家の中に湿気の多い場所があることです。また、呼吸をしたり汗をかいたりと、人間は普通に生活しているだけでも大量の水蒸気を放出するのです。その量は、1日あたり15〜20リットルにも及びます。

このように家の中で発生する水蒸気の問題を解決するならば、建築材料として水蒸気を吸収・放出してくれる材料を使うのが一番です。たとえば、先ほどご説明したように、木材としてAD材(天然乾燥剤)を使用することもポイントですよね。無垢フローリングは誰しもが憧れる存在ですが、WELLNEST HOMEが使用されているオーク材は、まさに天然の除湿剤として機能するのです。

断熱材にも注目しなくてはなりません。たとえば、グラスウールの断熱材は、高い断熱性能を誇り安価である一方で、水に弱いという欠点があります。もしグラスウールが水を吸ってしまったならば、水の重みでグラスウールがつぶれてしまい、断熱材としての機能が低下してしまいます。

WELLNEST HOMEでは、セルロースファイバーという吸湿性・放湿性に優れ、断熱性も高い断熱材を壁の中に充填しています。

このような吸湿性・放湿性に優れた材料を単に使用するだけでは意味がありません。家の中で発生するであろう水蒸気量から逆算し、どの材料をどれくらいの量・厚みで使用するかを計算し、その通りに施工するからこそ、初めてこれらの材料が調湿素材として機能するのです。

カビの生えない家の条件④:換気・空調が計画的になされている

「換気」と聞いて、「窓を開ける」ことを真っ先にイメージする人が多いかもしれないですね。しかし、窓を開けることこそ、家の中で結露を発生させ、カビを生えさせる原因になるのです。

そうはいっても、家の中で発生した生活臭をそのままにしておけませんし、外の新鮮な空気をしっかりと家の中にも取り入れたいところです。さらには、換気をすることによって、家の中の湿気を撹拌して局所的に止まらないようにすることで、結露の発生を防止できます。しかし、換気の問題点としては、家の中の熱を外に逃してしまうというデメリットがあることです。

WELLNEST HOMEでは、熱交換換気システムを採用することによって、室温を一定にキープしながら空気の入れ替えを行なっています。

カビの生えない家の条件⑤:エアコンを常時稼働させている

エアコン

さて、ここまで対策を行なっていただいた上で、最後の仕上げに入ります。気密性・断熱性の高い家においては、エアコンは冷暖房ともにハイパフォーマンスの空調機器になります。

夏においては、除湿機とは比にならないくらい高い性能を誇る除湿機になります。また、冬場においては室内の気温を低くなりすぎないようにキープすることによって、結露の発生を防止することができます。

電気代が高いからという勝手な思い込みでエアコンを避ける方が多いですが、とんでもないことです。

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